《MUMEI》

(ちょっと待って)


双子がここにいるという事は…


私は和馬を警戒したが、和馬は華江さんと何かを話していて、こちらに来る様子は無かった。


…俊彦も孝太も大丈夫そうだ。


「やっぱり、足出した方がいいわよ」


咲子さんが私に言うように

ドレスの丈は膝上のミニだった。


私の足首もふくらはぎも太もももはっきり写っていた。


「いえ、…いいです」


まさかここで公開されると思わなくて、私は恥ずかしくて真っ赤になってうつむいた。


結局写真は


俊彦・和馬・孝太の三人以外は全員が見た。


しかし、華江さんと話を終えた三人は、不思議と不満を訴え無かった。


「あの、何を話したんですか?」


「ん? 内緒」


(?)


戻ってきた華江さんは、微笑むだけで、何も答えてくれなかった。


「じゃあ、皆、花火大会の件だけど」


春樹さんの言葉に皆が注目した。


「伊東ファミリープラス俊彦で、浴衣で見物って事になったから」





『伊東ファミリー』


私・父・華江さん・友君。

別に、問題は無い。


問題は


(何で、俊彦?!)


皆も同じ考えらしく、ブーイングが起きた。

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