《MUMEI》 「‥‥そうだ」 良い事を思い付いたぞ。 「お嬢様、どちらへ?」 「庭へ行くのだ」 「お庭で何を──」 「桜の木があるだろう?──その枝に吊してみようかと思ってな」 私は鳥籠を持って庭へ行き、桜の木の枝に吊した。 もしかしたら鳥が入って来るかも知れない。 私はそんな気がしていた。 前へ |次へ |
作品目次へ 感想掲示板へ 携帯小説検索(ランキング)へ 栞の一覧へ この小説は無銘文庫を利用して執筆されています。無銘文庫は誰でも作家になれる無料の携帯・スマートフォン小説サイトです! 新規作家登録する 無銘文庫 |