《MUMEI》

誰も彼も似たようなものだ、恋人がいたらこんなことしていない。薄ら寒いクリスマスに幸せステータスはマイナス、その点俺はまだ幸せといえた。

こいつこれから予定あんのかなー

疲労感にぼんやりしつつ、隣で寝そべったまま動かない友人を眺める。予定、はないかさすがに。時刻はam03:58、大学も休みに入っているし、いつもならこのままどちらかの家になだれこむパターン。帰りにコンビニでケーキくらい買うか、クリスマスだし、好きな奴と一緒、なんだし。

「銀二、今日うち」
「あ!」

くるか?と続ける前に、がば、と起き上がる茶髪男、何だよタイミング悪すぎ。

前へ |次へ


作品目次へ
感想掲示板へ
携帯小説検索(ランキング)へ
栞の一覧へ
この小説は無銘文庫を利用して執筆されています。無銘文庫は誰でも作家になれる無料の携帯・スマートフォン小説サイトです!
新規作家登録する

携帯小説の
無銘文庫