貴方の中の小悪魔
を知る神秘の占い

《MUMEI》

「なぁ?志葉お前キャラ違うくない?」


「そうかなぁ?…あんた達に合わせてるんだよ?」

「志葉…梓達、友達でしょ?だから私はほどいてくれないかな?」


梓は少し怯えながら言った

冷たい目で梓を見る


「…バカじゃねぇ?…」


大きく
一回ため息をつき、スカートについたホコリを振り払いながら、志葉が立ちあがった。


「あっ、…」落ちていた棒を拾いながら言う

「志葉さぁ、色々習ってて、一回もこんなので人殴った事無いんだぁ…やっぱ痛いのかなぁ…」

3人を見ながら言う

「ちょっ、お前何考えてる訳?」

「達也さぁ…始めから志葉の事も騙してたんでしょ?楽しかった?…あんたみたいに人の気持ちとか考えない奴大っ嫌い!」


「梓もそうだよねー?友達ぶってさ…まだこの女の方がまだ許せるよ…」

棒を振り回しながらしゃべり続ける


「なぁ…志葉ごめん!俺が悪かった!だから許して!」
頭を下げて謝る達也を見てたら、情けなくて、本当に呆れた


「じゃあ、3人共ちゃんと謝ってよ…本当に謝ってくれた一人だけ許してあげる」


3人は我先に!って感じで一生懸命謝ってる


その姿になんだか志葉は
余計に“人間”っていうものを汚く思えてきた…


「…お前等、本当汚いね…こんな女と同じクラスで、こんな男と付き合って、こんな女が友達だったって考えただけで気持ち悪いよ……こんなに謝ってたけど許す気無いから…」

しゃべっている途中で女が入ってきた


「はぁ!?ふざけないでよ!もう!いい加減はずせよー!こうなったら…」

女は無理矢理体をひねって何とかケータイを胸ポケットから出した


女がケータイを拾う前に志葉は女のケータイを踏み付けて壊した


「ちょっ!ちょっと!何すんの!」


「何かムカつく…お前等って本当に生きてる価値あんのかなぁ?」

女の縄を解いた

「えっ?」突然の事に女はビックリして変な声を出した
他の二人も「何で!?」って顔をしている


「はい…志葉に勝ったら帰ってイイよ」
志葉は棒を投げ捨てた


気の強い女は(志葉なんかに負けるわけない!)と自信満々で志葉の話しに乗った


「じゃあいくよ」

女は余裕の笑み


バンッ!! バシッ ドンッ!!

「…はぁ…いつも威張ってる癖によえーなぁ……どうせ余裕で勝てるとでも思ってたんだろ?…人は見かけによらねーの…」馬乗りになりながら志葉が言う


「何で?…あんたなんかに負けるわけぇ?」


「あ゙〜っ!ったく!うるせぇよ!バカ女!」


「お前何考えてんだよ!?頭おかしくなったのかよ!?…なぁ?少し落ち着…」達也が口を挟んだ


志葉は返事もせずに、立ち上がり
棒を拾い
二人の縄も解いて


何も考えずに3人共殴った

ずっと ずっと
殴り続けた


手で棒で、足で

ガラスの破片を拾って
達也の右手の甲を

ブスッ
と刺して横に強く引いた

達也の手から血がドクドクと溢れて来た


「うっ!…」


「……ハァ……ハァ……も…う…やめて…ハァ…」


気付いたら
いろんな所に血が付いていた

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