《MUMEI》

音が止まっては捩子を巻く。

只、その繰り返し。

本当に、只それだけの事。

にも関わらず、私は飽きる事無く続けていた。

「───────」

冬夜はまだ眠っているようだ。

‥また眠たくなってきた。

「───────」

私ももう一眠りするか。

私はそっと蓋を閉じ、そのオルゴールを両手で包み込んだ。

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