《MUMEI》 京都の大学に行くと周りに言うと、 「観光するところがたくさんあるし、いいね」 とか・・・ 「京都は学生の街だから楽しいよ」 などと、いろいろ言われたが・・・ 場所が京都に移っただけで、結局はタツヤと部屋でまったりして何も変わらない。 「でもさぁー、鈴木は詩織がいるから、まだマシだぜ」 タツヤが羨ましそうに言う。 「いるって言っても、たまに来て部屋の中をかき回して帰るんだぜ、いい迷惑だよ」 「そりゃ、お前が浮気ばっかするから疑われるんだよ。自業自得だな」 詩織は中学から付き合ってる彼女で、たまにうざくて何度か別れたけど、結局は元の鞘におさまっている。 「入学式って明日だっけ?」 ふと思いついてタツヤに聞いた。 「知らない。いつなんだろな・・・」 タツヤも全くやる気がないらしい。 「俺ら、やべぇな・・・」 前へ |次へ |
作品目次へ 感想掲示板へ 携帯小説検索(ランキング)へ 栞の一覧へ この小説は無銘文庫を利用して執筆されています。無銘文庫は誰でも作家になれる無料の携帯・スマートフォン小説サイトです! 新規作家登録する 無銘文庫 |