《MUMEI》

「てめぇ良くも塁羅を!何者だ!」


「あんたみたいな安ぽっい男に名乗るほど、私は安くないわ。」


女の子は洋服の両裾から素早く長い針を出し、綺嘉の刀を受け止めた。


「何!なかなかやるな。」


「あなたもね。」


女の子の腕はカタカタと震えていた。


こいつ…
すごい力


あれ
この刀どこかで…

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