《MUMEI》 番外編‐特別な日に「──お嬢様、何か‥作ってらっしゃるんですか?」 「!?‥冬夜っ」 「あ‥もしかしてそれは──」 「ちっ‥違うッ」 「そうですか?」 「そ‥そうだ」 あの日が来るまでは、何としても秘密にせねばならんのだ。 これを渡す日が来るまでは──。 「冬夜、すまんが‥ここへは暫く立ち入り禁止だ」 「あ、はい。分かりました‥」 冬夜は不思議そうな表情をして出て行った。 「ふぅ‥」 危なかった。 ‥さて、続きに取り掛かるとするか。 ‥‥? 「おお、いつの間にか溶けているぞ」 湯煎とやらは大成功だ。 ええと、次の手順は──‥。 前へ |次へ |
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