《MUMEI》

「着いたよ」


「え・・・・・・あぁ・・・」


寝ないつもりだったのに、いつの間にか車で寝ていたらしい。


「マンションの件、この書類に記入して源泉と一緒に今度渡せばいい?」


「うん・・・」


佐久間は「分かった」と言って、書類を片付ける。


私の部屋で書くんだと思ってた・・・


「それじゃ、俺は帰るよ。また書類の件は連絡するね」


「あ・・・・・・うん」


帰るんだ・・・
てっきり泊まって帰るのかと思ってた。


ま、別にいいけどね。


「今日はありがと・・・」


と言いながら、佐久間は私の頭を抱えて長いディープキスをした。


「こちらこそ、ごちそうさまでした・・・」


私の言葉を聞いて、佐久間は名残惜しそうに、もう一度軽めのキスをする。


「それじゃ、また連絡するね」

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