《MUMEI》

「テンアちゃん、傷口からばい菌が入ると大変だよ。」


アキラはテンアの傷を手当していった。


たぶんただ野菜を切るだけなら、テンアは怪我をしなかっただろう。


でも、ちゃんと左手は猫の手てと、細かく教えてから傷だらけになってしまったんだろう。


でも
良い経験だよな…


「じゃあ食べようか。」


「あぁ。」


『あぁ。そうだな。』


「俺腹の減りすぎで死にそう。」

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