《MUMEI》
「スゴ〜い!アぁっ!イッちゃうっ!たかしぃ!ああ――――っ!」
惇はブルブルと全身を震わせ、俺の肩に思いきり爪を食い込ませた。
――俺の腹に生温かい、濡れた感触。
俺も続いて惇の中に思いきり吐き出した。
▽
イッたばかりの惇をそっとベッドに寝かせると、惇から一気に力が抜け俺の背中からベッドに腕を落とした。
「ハア、ハア、ハア、…強烈、スッゲー腕力…俺おもちゃみてー」
「52キロだっけ?軽いね!軽すぎ!空気だよ。く、う、き !」
俺はそう言いながら惇の両足を掴み、ベッドからずりずりとフローリングに下ろした。
「もう休ましてよ〜!」
上半身だけベッドに乗っかってる状態の惇をうつ伏せにさせ、
「ア――――ッ!!」
腰を掴み、尻だけを高く上げさせた状態でズクズクと埋め込んでいく。
「もうすっかりココ抵抗なくなってるな、俺のカタチにすっかり馴染んでる…」
「…、ッ…ハッ、だって…、俺は、隆志のだもん…、俺の躰は隆志専用だもんッ!」
「俺の体だって惇専用だよ?」
結合部のぐちゃぐちゃな音、硬めの前立腺をわざと攻めっぱなしで激しく突く。
「ハア--ン!たかしーッ!ま、またイッちゃうよーッ!!」
惇は激しく頭を振りながら爪をシーツにたて続けている。
「イけよ!!何回でも俺でイッて!!」
▽
「♪♪♪♪♪♪♪」
「…惇の携帯なってる…」
「…イイよ、かけなおすから」
俺の胸に顔を埋め甘えっぱなしの惇。
片時も離れたくないと言いたげにピタリとくっつきっぱなしで
惇の柔らかい髪を撫で、細い腰のラインを確かめながら、ムリしてでも俺の方が一緒に居る時間作っていかなきゃなあと考える。
惇は最近突然忙しくなって、まだ心に余裕がないから…。
「♪♪♪♪♪♪♪」
「惇…また…」
「――――あ〜もう!」
惇は起き上がり玄関に向かった。
「もし〜!何だよ!」
惇は話ながら俺の方に戻ってきてベッドに座った。俺も起き上がって後ろから惇を抱きしめると、当たり前の様に躰を預けてきた。
「は?暇?―――知るかよ!―――うん、―――違う、今隆志んとこ…」
話し方と内容からして相手は裕斗みたいだ。
すっかり奴とは二人だけで遊ぶ事はなくなったが、今はまぁ…、普通のダチっつうか。
まあ、お互い元々、セックスには慣れてたし、遊びでも流せる余裕があるから、あの時の事は、そんな事もあったな〜位にしようって軽く話合って…
あれは決着している。
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