《MUMEI》

捜査が終わる中、オレはゆっくりと敷地を歩いた


やがて、
失われる風景をこの目に焼きつかせるために。


大切なものを忘れないために。


この日々の間、叔父さんの家にお世話になる事が多かった。


悲しみにひたる余裕がまだ我々にはなかった。


今後の対策や警察との連携、情報の共有など毎日が山場だった。


オレを含む全ての身近な人たちが被害者となったのだ。

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