《MUMEI》

私は布団をかぶって目を閉じた。


自分で自分の心臓にツッコミを入れるというわけのわからない気持ちに混乱しながらも、それでも私は少しは眠る事ができたらしい。

目を開け、ベッドから起き上がると、机に一口大に切ったスイカと、スポーツドリンクとウーロン茶のペットボトルが置いてあった。

いつの間にか、咲子さんが帰ってきて、置いてくれたようだ。


ウーロン茶のペットボトルが昨日俊彦からもらったのと同じ物だったので、私はそれをできるだけ遠ざけた。


せっかくシャワーを浴びたのに、真夏に布団を無理矢理かぶって寝ていたので、私は汗をかいていた。


私は冷たいスポーツドリンクをゴクゴク飲んだ。


汗がまたドッと出たので、タオルで汗を拭いた。


(そういえば、充電して無かったな)


ようやく頭が働くようになった私は、携帯を充電器にセットした。


(…一応、確認しとくかな?)


充電中はあまり携帯をいじりたく無かったが、一応、電源を入れてみた。


すぐに『メール受信中』の画面に切り替わる。








なかなか、『受信しました』に切り替わらない。


(電波は悪くないのに…)


数分後。

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