《MUMEI》

だから私に何を言われても、ヘラヘラ笑っていられるのだと思った。


(もしかして、私と琴子さん、似てたりするのかな?)

孝太の妹なら、私より美人だろうとは思うが…


(そういえば…)


孝太は琴子さんと連絡を取っていて、二人の為にここに来たと言っていた。


もしかすると、私と俊彦のように


和馬と琴子さんの間にも何か誤解があるのかもしれない。


次に私は孝太の顔を思い浮かべた。


孝太とは、趣味が合う。


孝太は、俊彦と違って、食べ方が綺麗だ。


それに、俊彦と違って、落ち着いている。


孝太は、俊彦と正反対だ。

唯一共通してるのは、『綺麗な足』が好きだという事だ。


(あれ? でも…)


実際に、孝太が私の足に執着しているかは、いまいちわからなかった。


孝太の感情はわかりづらかった。


基本的にクールだし。


時々、恐いし、意地悪だ。

なのに…、今日、帰り際の孝太は切なそうだった。


私が孝太を拒絶したから。

私は、『気の合う友人』として、孝太を受け入れてはいるが…


『恋人』としては、受け入れられない気がした。


(多分…無理)


私は何となく申し訳ない気持ちになった。

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