《MUMEI》
『惇、チンコ尻に突っ込まれてめちゃめちゃ気持ちよさそうじゃん?…グビッ…』
「バカっ!アッ!ビール飲んでるっ?!もっ……!――――
ハッ………ッ!…」
ビクビクと躰が震えるなかまた隆志に携帯取られた。
「聞こえた?今惇イったんだけど…―――――――うん、そう、めっちゃ萌えたみて〜!
携帯手放さねーで自分から声聞かせてたし」
「〜〜!バカっ!もう貸して!」
俺はやっとの思いで起き上がり隆志から携帯を奪う。
「違うんだ裕斗!離す余裕なかっただけ……あ………」
――携帯切れてる!
「惇におやすみって言っといてだってさ〜」
「〜〜〜!!裕斗一体何なんだよ〜!」
恥ずかしくて涙が出る。
もうめちゃめちゃ恥ずかしい!
「隆志も〜!恥ずかしかった!もう普通すっかよ〜!」
「何だよ叩くなよ!
普通だろ普通!お陰でちょっと萌えたじゃん!」
「萌えね〜よ!もうバカっ!」
それでもギュッと抱きしめられて俺はあっという間に大人しくなった。
――ずるい!
胸の中に入れられたら怒りが全部どっかいっちゃったじゃん!!
「ね、惇…」
「―――ん」
「俺さ、途中なんだけど…」
―――さっきの続きイイ?って聞かれて―――――
つか俺の返事なんか関係なく聞いてきた5秒後には抱かれ始まった。
「もう〜!躰モタナ〜イ〜〜〜!!」
「俺は止まんないっ!好きだ!好きだっ!」
「〜〜〜〜もう――――っ!!」
―――次の日は太陽が白かった。
コーヒーが…旨かった。
仕事が辛かった。
煙草が不味かった。
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