《MUMEI》 このパターンは… 「あ……――、太一…」 反射的に私は鍵をかける手が止まった。 なんで太一が佐久間さんの部屋のフロアにいるのよ!? 「そこ…佐久間さんの…部屋だよな…?」 「うん…」 一番見られたくない場面を見られてしまった… すっごい気まずい…… 「佐久間さん、いる?」 「いや…留守みたい…」 なんで私が佐久間のこと答えなくちゃいけないのよ!? 「そっか…じゃぁ、もう出張に行ったんだね」 「!?」 「渡したいものがあるからって…郵便受けにメモが入ってて…」 メモ!? なんでそんなマメなことするのよ!!!!!! 「出張で渡せないから愛加に言付けるって書いてあったんだけど…もしかしたらと思って来てみたんだ…」 前へ |次へ |
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