《MUMEI》
〈第三話〉一緒が いいの…。
一面の ピンクの絨毯
の中で〜ポツン と 咲いた 白い 花。

そう 私は 白蓮華。

隣の 京子ちゃんや お向かいの 美保ちゃんだって みんな ピンクの お花 咲かせてるのに…なぜ 私は 白なの?

こっそりと 色付きのよくなる 肥料だって 使ったし、水だって アルカリイオン水 使ってるのよ。

絵の具のピンクを 水に 混ぜたりして 危うく 枯れそうに なったりしたわ!

なのに…なぜ?

一番綺麗な 由実さん曰く 恋をすれば 自然と ピンク に 色づく らしいけど〜カエルやメダカや 農家のおっちゃんが 相手じゃ〜
恋なんて 無理です。

そんな 私を 見かねて蓮華畑の おばばさまが 口を 開いたわ。

…そこの お前 よく お聞き〜。お前は ピンクの 花は 咲かせられないよ。なぜなら お前は………


…シロツメ草 だからだよ。……。


おしまい。

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