《MUMEI》 塀の中の 施設車内は 無言のまま 人里離れた 小高い丘 に建つ 施設へと たどり着いた。 四方を 高い塀で 囲んだ この建物は さながら 監獄のようであった。 頑丈な 門が 開き 車は 敷地内へと 入った。 玄関に着き やっと 運転手と 二人きりの 時間から 解放された。 玄関で 出迎えて くれたのは コニカ と言う優しい笑顔の 美女だった。 「ノラちゃんね、待っていたのよ。まず 院長先生に ご挨拶しましょうね。」 …無言で 頷く。 コニカは 笑って 緊張しなくて 大丈夫よと 囁いた。 前へ |次へ |
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