《MUMEI》
ドライブ
朝めっちゃ早く起こされた。
つかそ〜いった約束済みだったんだけど…。
「あり得ね〜、自分から言っといて寝坊なんて普通あり得ね〜」
「ゴメンってば〜、ね?ゴメンね?」
運転中の秀幸の股間を俺はいい子いい子ね〜と言いながら撫でる。
「こら、馬鹿な事言いながら触るな!
てか、んな事してっと行き先変更するぞ、イイのか?」
プ〜っと頬をふくらましたら片手でぷしゅっと潰された。
――そう、俺のたっての希望で今秀幸の運転で大阪に向かっている。
連れてって、って言い出した時は速攻却下された。
何時間かかると思ってんだってってそりゃもう大騒ぎ!運転交代するからって言ってもペーパーのお前じゃ余計イヤだって言われた。
でも結局折れてくれた。
甘えておねだりして、ついでにフェラしたら、しょうがね〜なあってなった。
お互い忙しくて約束した日から1ヶ月以上たっちゃったけど、ちょうど涼しい季節になってちょうどいい感じだったりもする…、いや、ちょっと涼しいって言うよか寒い?。
少なくとも朝晩はすっかり肌寒い。
「秀幸って運転する姿カッケ〜よな〜」
「そうか〜?惚れなおす?」
「うん、もうメロメロ〜」
俺は秀幸の肩に頭を乗せピタリ張り付く。
秀幸は片手運転で俺の肩をギュッと抱いてきた。
秀幸はサングラスするとマジカッコイイ!
普段はちょっとオッサンぽいけど、こんな時はちょっと年上の頼れる兄貴って感じで。
「な、ゆうちゃん…、お見舞いすんだら直ホテルだかんな?」
「うん、いっぱいしようね?」
秀幸の手をギュッと握りしめると秀幸はめっちゃはりきり出した。
「よ〜し!運転頑張るぞっ!!」
秀幸は俺に上手くのせられた。
ハハッ!もう俺が寝坊したのチャラになった!
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