《MUMEI》
アンダンテ上
空き箱なら何でも良かった。
長女が開けたのは箱だった。
田畑のまえで、長女は様々な文房具を駆使して、一つの、世界でたった一つのギターを作りあげた。

長女「Hey june.」

長女は口ずさんだ。

長女「don't make it bat take a sad song and make it better.Remenber…」

長女は思った。
異国の言葉を自分が口ずさむこと。
こんなにも恥辱に満ちているとは。




しかし止められなかった、彼女のギターをサポートするテルミンの存在だった。

長女「To let her hert.」

テルミン奏者「To let her hert♪」

長女は遂に憤怒した。世界を憎み、愚かしむ長女にとって、下のパートをとられることは、屈辱でしかなかった。
長女はテルミン奏者の居場所を探るべく、荒れ狂う怒りに耐え演奏を続けた。


長女「Then you can start to make itbetter.」

テルミン奏者「Then you can 北国 to make it 漁村♪」


長女は笑った。

腑抜けどもと、嘲笑した。長女も下のパートをとってやった。


二人「Hey jude.」

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