《MUMEI》
アンダンテ下
セイントは、親御さんの気遣いで午前中の授業をうけた。
周りの生徒が集まって、彼を励ましたが、誰も確信に触れなかった。

きっと、先生が言ってしまったのだろう。

その日科学の授業では、科学実験を行なった。

科学教員「セイント、これを液体窒素につけてごらん。」

セイント「都市とは幻想なり。でも、それでよかやんか。」

セイントは、口ではそう言ったものの、心は弾んでいた。
渡された薔薇を液体窒素につけると、見事なガラス工芸の如く固まった。


セイント「楽しい。」
科学教員は、少しうめきながらメガネを外し、涙をぬぐった。
女子生徒は声を出して泣き、かつて親友だった者も目に涙をためていた。

セイントは自分が不幸に思えてきた。

液体窒素に腕を入れ取り出すと手紙があった。


アイタイ カサハラ


セイント「一変する変化が実に劇的。」


教室を後にするセイントを止める者は誰も居なかった。


階段を降りていたセイントは気づくと井戸を堀あてていた。

Gが暴発した。




セイントが井戸から這い上がると、カサハラが横たわっていた。

そばには長女がたっていた。

セイント長女「なんめり」


むせび泣いた。

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