《MUMEI》

「最近 元気ないけど ど〜した?なにか あったの?」

…あのね…ううん、何でも ないの。…

「? いいなよ、水臭いだろ。」

…あのね…そのね…
この前 彼女が 来たよね。その時 彼女を 抱きしめてたよね。
それでね…私もね そうして 欲しいなぁって……無理だよね、ごめんなさい……

「…??!!!」

その日から 彼女は 話しかけても 返事がない。日に日に 弱っていくようだ。

僕は 決心した。君を 抱きしめるよ。

「ねえ 聞いてる? いいよ 一度だけ 君を 抱きしめるから それで 君が 元気に なるのなら…それじゃ…いくよ。」

僕は 意を決して 彼女を 抱きしめた。

「いってぇぇ〜〜〜〜〜〜〜!!!!」
僕の身体に 無数の トゲが 刺さる。

その次の日…彼女は 枯れていた。僕を 傷付けた 自分が 許せなかったらしい。

サボテンに 愛情 掛けすぎるのも 考え物だな。可哀想な事を してしまったな。

ごめんよ…僕の サボテンさん。

おしまい

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