《MUMEI》

「なんとも思わねぇよ。英田がゲイだろーが、近藤のこと好きだろーが、別に気にしない」

今は男女平等よ?と笑いかけられる。
ゲイ、ゲイなのか。男が好きっていうわけじゃなく、今だってTVに出ているアイドルは可愛いと思うし、PCに入っているのは女のエロ画像ばっかりで、抜くのだって女だ。好きになった人間がたまたま近藤銀二という男だったってだけで、でも、ゲイ、なのか。
わかっていたが、他人に言われるとちょっとヘコむ。その俺の空気を察して、店長は続けた。

「あー、お前の言いたいことは何となくわかるよ?別にカマとか、そういうんじゃないんだよな?」

ゲイじゃない、カマじゃない、たまたま好きになったのが男だったってだけ、何だか子供のヘタな言い訳みたいだ。

前へ |次へ


作品目次へ
感想掲示板へ
携帯小説検索(ランキング)へ
栞の一覧へ
この小説は無銘文庫を利用して執筆されています。無銘文庫は誰でも作家になれる無料の携帯・スマートフォン小説サイトです!
新規作家登録する

携帯小説の
無銘文庫