《MUMEI》 「クリスマス一緒に過ごしたかったんですけどねー」 「さっそく調子にのってんじゃねーよ」 「アイツ彼女いるんですかね」 「さぁなー。っつか、それ知らないのに好きってどうなの」 「あー、や。何か怖くて」 「うわぁ乙女!」 きめぇ、とツッこまれたら苦笑するしかない。表面上だけだとしてもドン引きされなかったことに安心する。 「ちょっとは気持ち伝えたほうがいいんじゃねぇの」 「それは‥‥」 ちょっとでも伝えた時点で終わる気が 「ばっか、好きなんだろ?ゲイが普通の男を好きになるなんてダメ元だろーが」 「それはそうですけど」 「少なくとも今のままじゃ何も変わんねーだろ。アイツにだって女ができるかもしんねぇし」 現実的な指摘には頷くしかない。ていうかすでにいるかもしれないんだよな、今頃はカノジョとクリスマスパーティーしてたり、して 「泣きそうになるな!」 泣いてはない、けどリアルに胸が苦しい 前へ |次へ |
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