《MUMEI》
乙矢17歳
「××ビルまでお願いします。」

タクシーを拾い、直行する。

その間電話をするのを怠らない。



『今、車出した。』

「俺も向かってる」

『マジでか!すぐ降りろ、そこから動くでないぞ!』

慌てて語尾変になっているが放っておく。

大して持ち合わせてなかったし調度良い。
指示された通りその場で降りた。








程なくして迎え到着。

「……浮かれ過ぎました」

到着第一声が反省だったことも放っておく。

「仕事終わらせたのなら予定変更しなくても良かったと思う。」

窓に映る運転手を見ながら発言した。

「……今日で終わるはず無いのに死ぬ気で詰めて終わらせたの!」

じゃあ今、死ぬ気で詰めた運転手の助手席に居る俺は凄く危険なのではなかろうか。

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