《MUMEI》

僕の心は、カオリちゃんに対する愛と、親友に対する背心の狭間で葛藤していた。



「……………。」

僕は中島にかける言葉を探したが、結局見つからなかった。



彼は気付いているのだろうか―――……?

彼が言った『馬鹿野郎』が、目の前に居る男だということに…。



僕は中島の呟きに無言で頷きながらも、キューを構える――……。



――すまない…



――中島…。




そして、軟らかいショットで9番を沈めた―――……。



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