《MUMEI》

ガクンとレバーを倒し後部席をフラットにすると簡単なベッドが出来た。




そして俺はジーンズもシューズも焦る様に脱ぎ捨て裕斗に覆い被さった。



俺も脱がすのを手伝うが本人も、もどかしげに脚をモゾモゾさせジーンズを脱いだ。




俺は萎えた股間を裕斗の高ぶりに擦りつけながら唇を合わせる。



裕斗は俺の背中にきつく腕を回し、脚も腰に絡めてきた。




―――何度も角度を変えお互いの唇を求めあう。





――女相手じゃお互いの性器がここまで露骨に擦れあっちゃとっくに挿ってるだろう。




ボコボコと固い感触、軟らかい部分、肌から耳に届く毛が擦れる音。






同じ男なのに興奮する。



てかもう、硬い躰じゃねーと満足できねえ!




「ハァ――っ、出ちゃう―――っ」



「出せよ、このまま出しちまえよ」



俺にきつくしがみつきながら裕斗は全身を震わせた。




「はぁー…、はぁー…出しちゃったぁ…服ヤベー…」



お互いのシャツが裕斗の精液で濡れてしまった…というかシートも濡れた。




「もうこうなったら何でも有りだろ!」


「アあッ!」



裕斗をひっくり返し四つ這いにさせ、俺はバックからリップスティックを出した。


「ケツいきめよ」



「ンッ…」



それを指先程出して入り口をぐりぐりと擦ると、裕斗は切なげに息を吐きながら腰を揺らした。



「あはぁ…、ぁんンッ」



「スゲーなこれ使うと…、直ぐにほぐれる」




佐伯とエロっぱなしで盛り上がってた時にリップいいぞなんて聞かされてたもんで試してしまった。




折れない程度に長く出して中に入れると意外と簡単に吸い込まれていく。




そしてそのまま何回か抜き差しをして引き抜くと、中の体温でリップはだいぶ溶けて細くなってしまった。

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