《MUMEI》

「なぁ紫吾、本当にあいつ黒薔薇の騎士団のやつなのか?」


綺嘉は紫吾に近づき、小声で聞いた。


もちろん、塁羅も猫耳だから聞こえた。


『あぁだが、黒薔薇の騎士団にでも入ってなきゃ、勳羅さんが造ったって分からないだろ。』


「そうだよな。」


塁羅たちは、とりあえず豪邸に帰っていった。


歩き途中、塁羅の頭から出てくる血は綺嘉が舐めた。


「だって、もったいないじゃん。」

と言って…

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