貴方の中の小悪魔
を知る神秘の占い《MUMEI》運動
「あっ……あ、やっやめ……」
「……やめて欲しいの?」
「だ…だってもう……2時間も」
「んじゃやめる」
由自のこの言葉にホッとしたのはつかの間だった。
「…あと3回ヤってからね♪」
「いっ……いい加減に……あっ」
「そろそろ…イクよ?」
「だ…っダメ!入れんなッ!!」
「あんまり大きい声出したらダメだよ。怒られちゃう」
「だってお前がっ」
「力抜いて。早くしないと終わんないよ」
「―――っ……」
「……動いていい?」
「バカ、動くなって……ってあああっ」
もう死にそう……。
こんなに激しくてタフなのは初めてだ。
オレはベッドの上でひとりくたばっていた。
「お疲れ〜俊。いい運動になったよ」
「…ふざけんな」
「本心だよ。大体あんなに激しいの初めてだったんだぜ?これから俊とヤっていくんだから体力つけてかないとな」
「勉強しろ―――!!」
由自は楽しそうに笑った。
「……もうお前とはヤらないから体力つける必要はない」
「俊は絶対オレを求めるよ。オレに抱かれたくてガマンできなくなる」
「それはない」
「どうかな?」
由自のその自信に満ちあふれた顔を見ると、なんとなく不安になった。
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