《MUMEI》 怪文書目を覚まして時計を見ると11時だった。 今日、何しよっかなぁ・・・ 私の休日は大抵が平日なので、いつも一人で何をするか悩む。 買い物? そろそろ秋冬もの買わないとなぁ・・・ なんとなく手元に転がっている雑誌をパラパラめくりながら、 今度にしよ・・・ と、あっさり雑誌を片付けた。 来月・・・また土日休ませてもらおう・・・ 土日なら佐久間と遊んで寂しさを紛らわすことができる。 そんなことを思いながら、ボーッとテレビを眺めているとチャイムが鳴った。 ピンポーン♪ 「はいはい、今出ますよ〜」 独り言を言いながら、インターフォンの受話器を取る。 「はい」 「速達ですー」 郵便局か・・・ 「今、開けます」 そしてオートロックの解除ボタンを押し、その変に転がっている服に急いで着替える。 ピンポーン♪ 今度は玄関のチャイムが鳴った。 そしてドアを開けて封筒を受け取り、送り主をすかさず確認する。 ん??? 書いてない・・・ 誰だろ・・・ ハサミも使わず手でビリビリと封筒を破って中身を取り出した。 そして文面を見てギョッとした・・・ 『佐久間謙二は人殺し』 前へ |次へ |
作品目次へ 感想掲示板へ 携帯小説検索(ランキング)へ 栞の一覧へ この小説は無銘文庫を利用して執筆されています。無銘文庫は誰でも作家になれる無料の携帯・スマートフォン小説サイトです! 新規作家登録する 無銘文庫 |