《MUMEI》

何・・・これ・・・?




私はその手紙を持ったまま放心して、その場に立ちつくしていた。




なんで・・・



なんで私のところにこんなものが・・・



もう一度封筒をじっくりと調べるが、特に手がかりになりそうなものは何も書かれていない。


もちろん文面も手書きではなく、ワードか何かで入力して印刷したものだった。




佐久間さんが人殺し??




普段の佐久間を思い出してみるが、浮かんでくるのは調子のいいことばっかり言って笑っている佐久間だった。



あの人・・・誰かに恨まれてるのかな・・・



そう思ったが、



そもそも、なんで私のところに送ってくるのよ!!



基本的な疑問が浮かぶ。



佐久間さんに恨みがあるなら直接送りそうなものなのに・・・



え・・・?


もしかして私に恨みがあるってこと・・・?



途端、怖くなって手紙を破りかけた。



でも・・・これって証拠になるんだよね・・・
取っておかないと・・・


不気味さを感じながら引出しに収めた。

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