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《MUMEI》 出合うはずのない二人2000年の春に私は結婚をした。 高校から付き合っていた彼と… 周りから見れば、きっと幸せな理想の結婚だった。 私は… あの時、なぜ彼を待っていられなかったのだろう。 後悔ばかりが、日々交差する。 そう、あの時のショートメールに返事をしなければ出合うはずがなかったの。 私は幸せの中にいた。けれど、結婚して初めて『結婚』というものの大変さがわかった。 私は一人っ子の彼の実家で新婚生活を始めた。 習う事の多さ、義理母の言葉に何度も痛く歯痒い思いをしたかわからない。 でも、大好きだったから、頑張って行こうと無理に動いていた。 私なりの一生懸命だった。結婚するまで、彼と友達両方を大切にするあまり、夜中は友達と遊んでいたから、生活の一変さについて行くのは大変で、朝5時30分には起きなくてはならなかった。 ピッピッ… 携帯のアラームが鳴り目を覚ます。 もう、この頃には結婚して3ヶ月経っていた。 「あーォいけない!もう5分過ぎてる!」 バタバタと用意をし二階から降りると義理母がお弁当を作り上げていた。 振り返る義理母。 「エルちゃん、お早う、あんまり遅いから死んでるんかと思ったわ」 たった5分遅れただけで、言われた一言… 愕然として、私はきっと受け入れて貰えてなかったんだと確信した言葉。 私は無言のまま、泣きたいのを堪えて洗濯物を干しに外へでた。 玄関を閉めると、涙が知らず知らず溢れていく。 (なんの為の結婚だったんだろう。泣く為?幸せになる為?) いろんな思いが涙と共に溢れていく。 洗濯物を終えると、私は急いで顔を洗うと二回へ上がった、まだ一時間ほど旦那が起きるまで時間があるからだ。 私は旦那に寄り添うと、きつく抱き締めた。 そんな時だった、なるはずのない携帯が鳴る。 |
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