《MUMEI》 ご機嫌伺い俺は真っ暗な寝室に入ってスタンドの灯りをつけて、リカのベッドに腰掛けた。 「寝るなら寝るって言えよなぁー」 しかしリカの返事はない。 「なんで無視するんだよ」 やっぱり返事はない。 「そういえば今日の肉は美味しかった!」 「簡単そうだったから作ってみた」 やっと返事が返ってきた。 「また作ってよ」 ここで機嫌を取らねば! 「うーん…考えとく」 なんじゃそりゃ… ま、仕方ない。 こいつはそういう女だ… 「俺、今から風呂に入って寝るから……お休みのキスしよ」 俺が顔をリカの唇に近づけようとすると、 「いやだ!」 そう言ってリカは顔をそむけた。 ムッ!! なんなんだよ!? 俺がちょっと優しくしたら調子に乗りやがって!! 「じゃ、おやすみ」 俺はそれだけ言って寝室を出た。 前へ |次へ |
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