《MUMEI》
そしたらそんな車本当に出くわして二人で驚いた!
てか正確にはウインカーと同時に入り込んできたり、真面目に車間空けるとガンガン入ってこられる。
そうすると後ろの車に露骨にあおられまくるしで、東京も荒いが関西は更に輪をかけて酷でーなあって思った。
裕斗は裕斗で初心者丸出しで煽りに全く気づく事なくマイペースで運転。
なんとかホテルの駐車場に車を入れ、俺は先にそそくさとスィートルームの階まで行った。
少ししてエレベーターで裕斗が上がって来て部屋に入った。
▽
「あ〜ドキドキした!」
「ワリイね〜!なんせ契約者はゆうちゃんだからよ〜」
俺達は直ぐに汚れた服を脱ぎ捨てていく。
競う様にバスルームに入ってシャワーをかけあった。
「あ〜カピカピがヌルヌルに溶けていく…」
「ゆうちゃん背中洗ってやるな!」
手の平にボディシャンプーつけて直接撫でつけてやる。
「そこ背中じゃないって!――あっ、ンッ、もうコラッ!」
「カロリー補給したからまた出るかな〜?」
――なんかもう新婚さんのノリで明け方までずっとしっぱなしだった。
前へ
|次へ
作品目次へ
ケータイ小説検索へ
新規作家登録へ
便利サイト検索へ
携帯小説の
(C)無銘文庫