《MUMEI》
領域
そんな妻と一緒になってからというもの、俺自身も頻繁に出掛ける事が多くなった。
 
一番新鮮だった場所は秋葉原。
初めて、電車で妻や子供たちと行く事になった行き先が秋葉原で、かなりドキドキしたのを覚えている。
 
テレビでしか見た事のない雰囲気や景色や町並みに、生で見てちょっと感動した。
玩具やフィギュアやメイド…なんか俺自身オタクになったかと錯覚をおこしかけ、無意識に妻と同じ部類に入ってしまうかと思ったよ。
メイドに声かけられたらかなり引き込まれたし…恐ろしいぜ秋葉原。
って、もしや俺…そういう素質アリ??
 
でもひとつ気付いた事がある。
秋葉原って、いかにもオタクってのがうじゃうじゃ生息してるのかと思ったけど、意外にあまり多くは見かけなかった。
それに、映画の影響なのか…かなり観光客がいた。外人さんにもオタクっているんだな。
 
おでん缶、自販機で購入出来ない事に驚いた。
売切れ続きで温まらないらしく、お土産用のを買う為に店の中の行列にも並んだ。苦労したよ。
 
そして…なにより驚いたのはやはり妻。
となる店に入るやいなや薄い本を漁り、めぼしい物を見つけ大量購入していた。
同人誌というものらしい。そんなの買ってどうするんだよ…と思いつつ、財布当番の俺は妻の買い物の精算(泣)
帰りにはどっと疲れが出て、かなり疲労困憊な秋葉原でした。

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