《MUMEI》

「良し起こすか。」


テンアは寝たふりをしている俺たちを見ていた。


「おい起きろ!朝だ。」


「う、うん、おはようテンアちゃん。」


「おぉー朝飯!」


『おはよう…。』


やっぱりテンアはテンアだよな。


俺は母親も父親も見たことないんだから、テンアが母親に見えるはずがないんだ。

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