《MUMEI》

シュンカ「いえ、明日には出て行こうと…」

ニヤーヴァ「それで泊まるアテはあるのかぇ?」

シュンカ「…野宿という手もあるはずです。」

ニヤーヴァ「野宿か…。おぬし、本気か?」

シュンカ「はい。」

ニヤーヴァ「荒くれ共に襲われる危険だってあるのじゃぞ?」

シュンカ「………」

ニヤーヴァ「魔物だっていつ襲ってくるかわからんのじゃぞ?」

シュンカ「………」

ニヤーヴァ「戦に巻き込まれる危険性だってあるんじゃぞ?」

シュンカ「……でも…ミチカやニヤーヴァさんに迷惑かけるわけには…」

ニヤーヴァ「……おぬし…そんなこと気にしておったんか…?」

シュンカ「………」

ニヤーヴァ「誰も迷惑なんぞ思っとりゃせんよ。」

シュンカ「でも……赤の他人である私に…」

ニヤーヴァ「そう思っとるのはおぬしだけじゃ。」

シュンカ「……?」

ニヤーヴァ「おぬしが何と思おうがおぬしはもうワシ等の家族じゃ。」

シュンカ「カ……ゾク…?」

ニヤーヴァ「そうじゃ。家族じゃ。」

シュンカ「……家族…」

ニヤーヴァ「ワシ等に関わったのが運の尽きじゃな。勝手に出て行くなんて言うのは許さんぞ。」

シュンカ「………」

ニヤーヴァ「そういうことじゃ。だから何も気にすることは無い。好きなだけここにいるとええ…」

シュンカ「…ありがとうございます。」

ニヤーヴァ「…ふむ…そろそろ帰るかのぉ…。おぬしはどうする?」

シュンカ「では……私もそろそろ…」



今日は長い一日だった…かな…








………数日後………

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