《MUMEI》

「ねぇテンアちゃん、どこで料理覚えたの。」


「えっ…、どこで…、分からない…。」


「昔の記憶が戻ったんじゃないのか?」


シンヤは炊き込み御飯を山盛りにして帰ってきた。


「いや…、何も思い出してない…。どうして…私…。分からない分からない分からない…。」


テンアはパニック状態になっていた。


『テ、テンア…。』


「テンアちゃん、ごめんね。」


俺たちはテンアに近づいた。

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