《MUMEI》 「どういうことですか、蓮邊さん。」 「俺の唾液には、治療効果があるんだ。一応吸血鬼だからな。」 「そうだったんですか、ありがとうございます。」 「仲間を助けるのは当たり前だろ。」 仲間… いつの間にか 僕たちは 仲間になっていたんだ。 『ラルンさん、そこにいるのは黒薔薇の騎士団の者なのですか?』 紫吾は隅っこに立っている女の子をちら見して言った。 前へ |次へ |
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