《MUMEI》 お弁当 〈私〉「うぃっただっきま―す!!」 「いただきます!」 瀬田くんとのお昼ご飯。 「うわ、オレ今日手抜き弁当!!」 お弁当箱の蓋を開けて、瀬田くんが声を上げる。 「見て!!昨日の残りの焼きソバのみ!!」 そう言って、私に中身を見せる。 …なんて言えばいいんだろ…?? 「―なんだよ、リアクション無しかよ! いつもなら、自分で作ればとかエラソーにゆうクセに!! …お前は、料理得意だからいーんだよ!!」 瀬田くんが口を尖らせる。 「えっと、」 ―…私のは―… お弁当箱を開ける。 と、 「いただきィ!!」 途端に、瀬田くんのお箸が、卵焼きをさらっていってしまった。 「うっめー!サンキュウ!!」 にこにこと満足そうに笑う瀬田くん。 色鮮やかなお弁当は、本当に、すごくおいしそうだった。 前へ |次へ |
作品目次へ 感想掲示板へ 携帯小説検索(ランキング)へ 栞の一覧へ この小説は無銘文庫を利用して執筆されています。無銘文庫は誰でも作家になれる無料の携帯・スマートフォン小説サイトです! 新規作家登録する 無銘文庫 |