《MUMEI》

太一が私を指名した……


あまりの嬉しさに、家に帰ってからも思わず顔がにやけていた。


もしかして…太一、私とやり直したいのかしら…?


さらに顔がにやける。


まさかねぇ〜


そして、ふと思う。


そういえば津田沼の女は?






ただ単に私とは昔みたいに友達に戻りたいってことなのかも…



ハァー…。



ため息をつきながらベッドに仰向けになった。




でもきっと…あのマンションで再会したのがきっかけなんだよね…





あっ!?


佐久間さんの引越しの挨拶品、私が預かったままだ!


私は急いで佐久間に電話をした。

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