《MUMEI》
出会い
暖かい 春の陽射しの中〜籐のカゴの 花ブランコは ノラを乗せて…

…ゆらゆら ゆらゆら…花びらが はらはら …………。


……「はっ!?」寝てしまった!ノラは 慌てて 目を 開けた。

と 視線の先に 少年が 笑いかけていた。

「やあ 起きたかい?」

少年は 微笑みながら ノラに近付いた。

…透けるような白い肌。白髪に 印象的な 赤い瞳。

…なんて 綺麗なんだろう。妖精みたい。白髪が こんなに 美しいなんて 知らなかったな…色素が 薄い。彼は アルビノ種 なんだわ。赤い瞳が 特徴だから…。


この辺が 研究者の性 である(笑)

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