《MUMEI》

私は…未だにここにとどまっている。

あの人たちは……私を家族として迎えてくれた。

何処の誰ともわからない私を…





ミチカ「シュンカ〜。」

シュンカ「どうしたの?」

ミチカ「ちょっとこっち来てくれる?」

シュンカ「わかった。」

ミチカは私にとって姉のような存在。

ミチカ「ちょっとこの箱どかしたいんだよね。」

シュンカ「確かにちょっとでかいし重そうだね。」

ミチカ「まあそうゆうこと。じゃあそっち側持って。」

シュンカ「わかった。」

ミチカ「よいしょ!!ってうぁ!?」

シュンカ「!?どうしたの!?」

………なんかこけてるし…

ミチカ「………何も無いところで滑った。」

シュンカ「………」

でもドジでおっちょこちょいです。

?「ミチカ〜?どうしたんだい?って本当にどうしたんだい?」

男の人が入ってきた。

この人はリグトさん。
ミチカの父親。
旅をしながら病気の人を診る[医師(クスシ)]という仕事をしている。
その名の通り医術のことに関してはかなりの知識がある。
旅先で輩に襲われることもあるらしく、剣術の心得もある。
その実力は本物で、時々私もこの人に剣術を習ったりする。
性格はおおらかでのんびり屋。
でもスキが無い。

リグト「ミチカ〜…大丈夫かい?どこか怪我してないかい?」

…ちょっと過保護の傾向あり?
?「…ふぅ……。あんたたち何やってんだい…?」

シュンカ「私は親子の微笑ましい光景の見学です。」

ミチカ「違うっての!!!」

リグト「そうだよ〜…違うよ。ボクはただ怪我人の治療を…」

?「………まあいいや…。でさ、ちょいとシュンカこっち来てくんない?」

シュンカ「私……ですか?」

この人はリョウカさん。
リグトさんの奥さんでミチカの母親。
リグトさんについて、旅先を周っている。(護衛みたいなもの?)
元はどこかの武術家の出身らしく、実力はリグトさん以上。
数々の伝説があるとされている。
でもそんな話は関係無く、とても優しい。
母親というには外見はかなり若く、ミチカの姉さんという感じかも。
私のことも妹?のように可愛がってくれてる。

リュウカ「ねぇねぇ!今から買い物いかない?もちろん二人で!」

シュンカ「………はい?」

リュウカ「だ〜か〜ら〜!今から一緒に買い物行こ〜よ〜!」

シュンカ「で……でも…」

リュウカ「あたしとじゃ嫌?」

シュンカ「いや、そんなことは無いです。」


リュウカ「じゃ決定!今から市場にレッツゴー!!!」

………もしかしたら…少し危ない人のような気がするのは私だけでしょうか…?

まあこんな家族に囲まれて…私は幸せ者です。











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