《MUMEI》 ◇◆◇ 「───────」 咲弥は驚いていた。 黒蝶の話からすると、かれこれ十年二人は一緒に行動してきたという事になる。 もう少し話を聞きたかったのだが、流石に眠気を催し始めたのでやめた。 二人がそれぞれ部屋へ戻ろうと立ち上がると、咲弥はとろんとした眼差しを向けて微笑んだ。 「おやすみなさい」 二人が出て行くと、咲弥は程なくして床に就いた。 ◇◆◇ 前へ |次へ |
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