《MUMEI》
芙蓉 (ふよう)
◇◆◇

 桃色がかった、薄紫の花。

 開いた花びらは、ふうわりとした柔らかな囲気を漂わせている。

 眩い陽射しの中でくっきりと浮かび上がるそれは、咲弥を魅了していた。

「本当に綺麗──」


 緩やかな温もった風が、そうっと彼女の頬を撫でて行く。

◇◆◇

前へ |次へ


作品目次へ
感想掲示板へ
携帯小説検索(ランキング)へ
栞の一覧へ
この小説は無銘文庫を利用して執筆されています。無銘文庫は誰でも作家になれる無料の携帯・スマートフォン小説サイトです!
新規作家登録する

携帯小説の
無銘文庫