《MUMEI》 家に戻り、取り敢えずシャワーを浴びる。リビングでタバコを吸いながらテレビのスイッチを入れる。 特に見たい番組が有るわけではないが、只、何となく癖の様なものだ。 テレビを見ながら晩飯は何を食べようか考えていると、携帯が鳴った。 携帯を開くとメールが届いていた。エリカからだった。 「無事に帰ったかな?新しいバイクはどう?」 などと、色々と質問攻めの内容だった。 メールで返事をするのが面倒だったので電話を掛けると、第一声が「やっぱり」だった。 「何が?」 「どうせメールで返事するのが面倒くさいから電話したんやろ?」 「うっ…」 バレバレだった。 「当たりやろ?当たったからご飯おごって(笑)」 俺も作るのが面倒だったのでOKした。 前へ |次へ |
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