《MUMEI》

…あれから…数年の月日が流れた…





私は…もうあの人たちの家族となっていた。

近所の人達ともよく話をするようになった。

リグトさんやリュウカさんに教えてもらった剣術や武術も人並には使えるようになった。

毎日が幸せだった。

こんな日々がいつまでも…続くかと思ってた…










………ある日………

兵士「敵襲じゃあぁぁぁぁ!!!」

兵士「迎え撃てぇぇぇぇ!!!」

…戦が起こった…

戦は前からちょくちょく起こっていたが、今回のは大規模なものらしい…

この城下町も何かしら危ないという。

私達はここから遠くへ避難することになった…





ミチカ「シュンカ!急いで!」
シュンカ「…わかった。」

…少し気掛かりなことがある。

リグトさんとリュウカさんの姿が見えない…

………まさか…

シュンカ「ミチカ!ニヤーヴァさんをお願い!」

ミチカ「え?ちょ、待ちなさい!!」

私は城下町に向かって走った。

二人は…戦に巻き込まれてる可能性が…

………何か嫌な予感がする…

無事だといいけど…





城下町(都)に着く。

そこはやはり戦場と化していた。

そして、それは探す必要も無く見つけることができた。

二人は、兵士に加勢しているようだ。

正直近寄ることなどできないほどその光景は恐ろしかった。

ここは私の出る幕じゃない…

そう思って立ち去ろうとした時、後ろから敵国の兵士が切りかかって来た。

私はとっさにそれを避け、兵士に足払いをかます。

その兵士はあっさりと転んだ。

私はそのスキに逃げようとする。

しかし…いつの間にか、周りを囲まれていた。

逃げる隙間も無い…

というか私一人にここまでする必要はあるのだろうか…

何はともあれ…絶対絶命なのには変わらない。

これだけの数…どう相手しろと…

ここは素直に諦めたほうがいいと判断した私はその場に座り込む。

その様子を見た兵士の一人がチャンスとばかりに切りかかってくる。

しかし、それは後ろから何かに斬られ、私の目の前で倒れる…

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