《MUMEI》 車はさっきの峠に向かう。それっぽい車が次々と追い越して行く。 峠に入ると平日なのに結構走っていた。 俺の車もそれっぽいので追われる事もあるが、あまり相手にしない。 邪魔にならない程度のスピードで峠を走り抜ける。 いつも海辺の広場で少し話してから帰る。 「じゃあ、明日は気を付けてね。良い所見つけたら連れて行ってね。」 「ん〜…気が向いたらね(笑)」 「ごちそうさま、おやすみ〜」 そう言って手を振る。 「おぅ、おやすみ!」軽く手を上げ車を走らせる。ミラーを覗くと、エリカが小走りで家に入って行った。 前へ |次へ |
作品目次へ 感想掲示板へ 携帯小説検索(ランキング)へ 栞の一覧へ この小説は無銘文庫を利用して執筆されています。無銘文庫は誰でも作家になれる無料の携帯・スマートフォン小説サイトです! 新規作家登録する 無銘文庫 |