《MUMEI》
白鯨に乗って
=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*



――――10日後。


―――…キィーーーーンッ……


世界中の大空を旅する巨大な鉄の鳥たちが、その翼を休ませるエアポートで―――……


僕は、約1ヶ月ぶりに日本の土を踏んだ…。



新東京国際空港に到着したときには、既に陽が落ちていた。


僕は、機内でアイマスク替わりに掛けていたサングラスを外す…。


入国手続きを済ませ、カートを押しながら行き交う人々の隙間を縫ってゆく…。



黒人のビジネスマン――…


テディベアを抱いた青い瞳の女の子――…


太っちょのアラブ人――…



ターミナルは人種のる壺……さながら世界の縮図だ――…。

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