《MUMEI》 仕事が終わり待ち合わせ場所へ向かっていると、太一から少し遅れるとメールが届いた。 相変わらず忙しいのね… 待ち合わせ場所に到着すると、とても不思議な気持ちになった。 また待ち合わせするなんて不思議だわ。 太一を待ちながら、半年前のことを思い出していた。 あの日…太一はここで私を待ってた… どのくらいの時間、待ってたんだろう… あの時は小さな不運が重なりすぎたのよ… なんて…状況のせいにしちゃダメね… 結局は私自身が別れることを選んだんだから… そして太一も… 「ごめんっ!!待った?」 太一が息を切らしてやって来た。 「ううん。私もさっき来たところ」 「なら良かった!!じゃ、行こうか」 そして二次会の会場として予定している店に向かった。 前へ |次へ |
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